
今回の『クレイジージャーニー』には沖縄出身のラッパー「Awich(エイウィッチ)」さんが登場です!
Awichさんはアメリカの大学を卒業するタイミングで、在学中に結婚した旦那さん(夫)と死別し、失意の中3歳の娘と帰国、その後ラッパーとしてメジャーデビューしたという経緯をお持ちです。
今日はそんなAwichさんの学歴・経歴・死別した旦那さん(夫)の死因などについて、見ていきたいと思います。
良かったら最後までお付き合いくださいね!
Awichの学歴・沖縄の高校からアメリカへ留学へ!
Awichさん、本名は浦崎亜希子(うらさきあきこ)さん。
1986年12月16日、沖縄県那覇市で生まれました。
幼少期から、沖縄に多くある米軍基地の影響で、アメリカ文化に触れる機会があったそうです。
小学校4年生くらいから、Awichさんは基地内の英会話教室に通いはじめ、英語に親しみを持つようになります。
それだけでなく、Awichさんは10代に入る頃にはノートに詩や日記を書く習慣がつき、13歳ごろには自分で歌詞を書くようになって、14歳でラップを始めた──というのが、Awichさんの“言葉と音楽”の出発点です。

Awich:イープラスより
沖縄でのAwichさん、高校は、地元の昭和薬科大学附属高等学校に通っていましたが、その在学中にアメリカ・ミズーリ州への留学経験もあったそうです。
そして19歳のとき、Awichさんはは進路としてアメリカの大学へ入学するという道を選びました。
進学先はUniversity of Indianapolis(インディアナポリス大学)で、Awichさんはビジネスとマーケティングを学び、2011年に学士号を取得して卒業しています。
この「沖縄で育ち、基地文化や英語に幼少期から触れ、さらにアメリカで大学を卒業」という経験は、Awichさんのその後の音楽スタイル──英語と日本語、沖縄への想いやアメリカでの体験を混ぜ込んだ歌詞や声の土台になっているように思えます。
Awichの壮絶な経歴
Awichの結婚〜旦那(夫)との死別ー死因は何?
アメリカで大学に通うなかで、Awichさんは人生の伴侶と出会います。
通学途中、偶然声をかけられて車で送り迎えしてくれるようになった男性――それが将来の旦那(夫)でした。
Awichさん、最初は戸惑いもあったそうですが、話すうちに惹かれていったようです。
やがてその男性とAwichさんは結婚、そして2008年ごろに娘さんを出産。母となる日々が始まりました。
ただ、その後の暮らしは決して平坦ではありませんでした。夫は当初から困難を抱えていたようなのです(クスリの密売人だったとか…Awichさんには明かされず)。
やがて夫は刑務所に収監され……釈放後しばらくして、銃による暴力によって命を奪われてしまったのです。
銃撃に巻き込まれたということで、顔と胸を撃たれたという報道もあり、実に凄惨な事件だったそうです。
その知らせを受けたとき――当時Awichさんは卒業間近、あるいはすでに卒業していたタイミングだったそうですが、失意のなか当時3歳の娘とともに、日本へ戻る決断をします。
――想像してみてください。幸せのはずだった日々が、一瞬で色を変える。どん底に落とされるような孤独と悲しみ。
Awichさんは「何で私たちを残して死ねるの」と、亡き夫と自分を責め、怒り、涙し、それでも前に進むしかない現実と向き合ったんです。想像するだけで胸がしめつけられますね…
Awichの帰国・喪失・そして再起
日本に帰国してから、Awithさんはしばらく何もできずにいたようです。
東京での就職の内定もあったそうなのですが、生きる気力があまりにもなくて――何をしても虚しく、絶望が続いたと語っています。
でも、そんな中で思い出したのが、元夫の言葉だったそう。元夫は生前、「おまえの詩はいい。書き続けて」と言ってくれていたと…
その言葉に、Awichさんはもう一度、自分の声を掴み直します。
ノートに綴った悲しみ、怒り、後悔、孤独――全部を吐き出して、歌詞に変えて。「悲しみも、弱さも、全部含めて私は私だ」と言わんばかりに。
また、Awichさんは一度立ち止まりながらもビジネスの道を試みたり、沖縄の文化や自分のルーツを見つめ直す時間を過ごしたようです。
けれど結局、Awichさんは“音楽”を捨てられなかった。
自分の経験、感情、喪失……言葉にすることでしか救えない自分がいたからなんですね。
やがて2017年、Awichさんは再びラップ/音楽の世界に戻ることを決意。
日本のヒップホップ・クルー YENTOWN に加入。これが新たな出発点になります。
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Awichのメジャーデビュー・新たな舞台へ
YENTOWN 加入後、Awichさんのキャリアは一気に動き始めました。
EPやアルバムを次々にリリースし、ついに2020年、Universal Music Japan(ユニバーサルミュージック)からメジャーデビューを果たします。
多くの人の前で歌い、語る場を手にしました。
その歌詞や声には、Awichさんの過去――沖縄で育ったこと、アメリカでの留学と結婚、出産、喪失、帰国、シングルマザーとしての苦悩――すべてが刻まれています。
そして、それらを包み隠さず、真っ直ぐに歌うからこそ、Awichさんの歌は多くの人の心に刺さるんです。
リアルで、生々しくて、それでいてどこか暖かさもあるんですね。
Awichさん自身も「ただの“かわいいラッパー”じゃなくて、自分の言葉で生きたい」「弱さも強さも全部抱きしめたままでいきたい」と語っているとおりに。
Awich:名前の由来と学歴・経歴まとめ
というわけで、Awichさんの学歴・経歴・旦那(夫)との死別(死因)について見てきましたが、いかがだったでしょうか?
- Awichの学歴・沖縄の高校からアメリカへ留学へ!:沖縄の高校在学時代からアメリカ留学の経験をし、卒業後はインディアナポリス大学へ留学、ビジネスとマーケティングを学びます。
- Awichの壮絶な経歴:在学中に知り合った夫との間に娘を儲けますが、程なくして夫は銃撃戦に巻き込まれ死亡。失意のなか帰国して、絶望や葛藤の中もがき苦しみながらも元夫がかけてくれた言葉「お前の詩はいい。続けて」を信じて音楽を再開、やがてメジャーデビューを果たしたんですね。
…ここでAwichさんのお名前の由来を。
Awichさんの本名は冒頭に書いたとおり「浦崎亜希子(うらさきあきこ)」さん。
この「亜希子」をそれぞれ分解すると…
- 亜:アジア…Asia
- 希:のぞみ…Wish
- 子:こども…Child
このそれぞれの頭文字をとって「Awich」なんですね。
とても良い名前ですよね。
そんなAwichさんの人生を見ていると、“運命”とか“偶然”という言葉では片付けきれない「激流」のような時間が流れてきたんだな、と思います。
若くして海外に飛び出す勇気、異国で暮らす強さ、母となる喜び……そして信じられない悲しみと喪失。
だけど、そのすべてをAwichさんの“経験”として抱きしめて、「私の言葉」にして吐き出す。怖さも、怒りも、哀しみも、そして愛も。
誰かに理解されるか分からなくても、自分自身のために書き続けた。
その覚悟と強さに、僕は深く心を動かされます。そして、そんなAwichさんだからこそ、聴いた人の心にも届く歌が作れるのだろうと思います。
Awichさんの音楽を通して「助けてくれた人、救われた人」はきっとたくさんいるだろうし、「私もがんばろう」と立ち上がる人もいると思います。
そんなAwichさんを応援していこうと思います!
今日もありがとうございました!

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