今回の『オモウマい店』は群馬の焼きそば屋さんとヤバいうなぎ屋「野沢屋」さん!
うなぎの野沢屋さんは何回か「オモウマい店」に登場している常連さんですね。
2010年代は意外と普通に?野沢屋さんの大将が外でうなぎを掬って(いやこれ普通じゃないから笑)
厨房でうな重を作ってからお客さんに提供するスタイルだったみたいなんです。
最近(2020年代)はお客さんが外でうなぎを掬って野沢屋さんの大将に渡して、大将がうなぎを捌いて、
捌かれたうなぎの肝や身をお客さんが各テーブルで七輪(中身は固形?燃料)で焼くという、
なんというか体験型テーマパークのようなお店になっていますね。
その様子を見ると、野沢屋さんの大将の手がうなぎの血まみれだったり、七輪の網が焦げ付いて汚かったり、
おいおいヤバいぞ大丈夫かこれ!?みたいな感じなんですが、うなぎは旨いらしいです(笑)
(野沢屋さんの大将は番組MCの小峠さんそっくりですが!笑)
うなぎの血には毒が含まれていることは最近有名ですが、どんな毒なの?食べたらどうなる?
野沢屋さんの大将の手は大丈夫?食中毒にならないの?などについて、ちょっと見ていこうかと思います。
良かったら最後までお付き合いくださいね!
群馬野沢屋 うなぎの血の毒ってどんな毒?
では野沢屋の大将の手がうなぎの血だらけでしたけど、大将の手は大丈夫なんでしょうか?
うなぎの血の毒ってどんな毒でしょうか?
ウナギ、アナゴ、ウツボ、ハモなどなど、「ウナギ目」のお魚の血液(血清)には『イクシオトキシン』というタンパク質の毒が含まれているらしいです。
(「イクチオヘモトキシン」と表記された資料もあります)
これはフグの毒とはまた別物で、速攻で命を落とすことは無いそうです。
摂取した場合にどんな症状が現れるかというと…
「ウナギの新鮮な血液を大量に飲んだ場合、下痢、嘔吐、皮膚の発疹、チアノーゼ、無気力症、不整脈、衰弱、感覚異常、麻痺、呼吸困難が引き起こされ、死亡することもある」
厚生労働省『自然毒のリスクプロファイル』より
ということだそうですが、「大量に」ってどれくらい?でしょうかね?
血清1ml(ミリリットル)で、体重20gのマウスを60〜150匹も殺すことができるらしいですが、
これを体重60kgの人間に換算すると、致死量となるウナギの血液の量は1リットル程度になるそうです。
ですので、うっかり致死量のウナギの血を飲んだりすることは無いですね。
またこのウナギの血、食べたり飲んだりした場合だけでなく、粘膜に触れたり、傷口や目に入ったりした場合もヤバいらしいです。
血が口に入ると、ヒリヒリした灼熱感をおぼえて粘膜が赤く腫れ、よだれが止まらなくなったり、
傷口に入ると、炎症、化膿、浮腫などが引き起こされるとのこと。
野沢屋さんの大将、手がウナギの血だらけですけど元気にしているということは、
手に包丁傷などは一切ないから大丈夫!ということなんでしょうね。
また目に入ると、激しい灼熱感と痛みで涙が流れ、まぶたが腫れ、
結膜炎の症状が現れ「目に異物が入った感じ」が数日残るそう。
ひどいときは失明の危険もあるらしく、とっても危険ですね!
ウナギを捌く時には細心の注意が必要という事ですね!
群馬野沢屋 生のうなぎヤバい?焼けば大丈夫!?
というわけで、捌いたばかりのウナギの身にはそのウナギの血が付いていたり残っていたりするわけですから、
少量では致死量に至らないとしても、食中毒にはなりそうですよね!
実はこの「イクシオトキシン」はタンパク質ということなので、
60℃で5分以上の加熱で失活(無毒化される)するらしいです。
タンパク質は加熱することで熱変性してその後はもう元には戻りませんから、
(ゆで卵は生卵に戻らない)もう大丈夫ということなんですね。
僕はウツボはちょっと食べた経験無いのでどんな食べ方がメジャーかわかりませんが、
うなぎ、アナゴは蒸したり焼いたり、ハモは湯引きしたりと、普通火を通しますよね。
火を通すことで安全に食べられるという事なんですね。
あるいは物凄い手間暇かけて完全に血抜きをした上で、ウナギやハモを刺身として食べられるようにする技もあるらしいですが、これは実際にやっている地域含め、とてもレアなケースみたいです。
大分県の日出町(ひじまち)では、ハモをお刺身で食べさせてもらえるお店があるようですよ!
さて、ウナギの血の毒「イクシオトキシン」は60℃、5分で無毒化されるということですが、
直火で炙った場合には恐らく100℃以上にはなるでしょうから、時間的にはもっと短くて済むんでしょうね。
正確に何度なら何分(秒?)という資料は見つけられなかったので、その辺は経験なんでしょうけど、
野沢屋の大将、皮目15秒・身を15秒(計30秒)焼いて「白焼き」、
ここでタレつけてまた15秒・15秒を2回、(ここまでで計1分半)
足りなければもう1回15秒・15秒、焼けと。(プラス30秒)
これでだいたい2分焼いている勘定ですが、直火ならこれくらいで無毒化されるんでしょうね?
調べたところこの野沢屋さんで食中毒が出たという話も無いようなので、きっとこれで大丈夫なんでしょう。
群馬野沢屋は汚い?評判は?
さてこの野沢屋さん、検索すると「汚い」とか出てきますが、大丈夫なんでしょうか?
確かに食べログのコメントなど見ると、建屋を見た第一声が
- 「廃墟みたい」
- 「朽ち果てそう」
- 「外観ボロボロ」
などなど、だいたいこんな印象ですが(まぁ中に入っても同じような印象のようですが笑)、
上にも書いた通り、野沢屋さんでの食中毒の情報は無いので、飲食店としての衛生管理は
必要最低限実施しているのでは?ないかと思われます…よね。
ウナギは焼くのでまぁ良いとしても?、ご飯、味噌汁、付け合わせのトマトや冷奴など、
そのまま食べるものにウナギの血が付いたりしてしまうことは無いのでしょうか?
実際に野沢屋さんのお店に行ったわけではないのですが、動画などを見ると
どうも生のウナギを捌くのは大将、その他ご飯や付け合わせを担当しているのは娘さん、
という役割分担をしているみたいですね。
恐らく厨房(作業場)も分けているんだと思います。
これが同じ厨房で一人でウナギと冷奴を扱っているんだとしたら、ちょっと怖いですよね(笑)
(…いや笑えない)
んで気になるウナギの評判は?というと、
- 意外に脂が乗っていておいしい。
- 蒸してないウナギは初めてだけど美味しかった。
- 身が小さい感じがしたけど、1匹分で思ったよりボリュームがあって満足。
- 生のウナギを焼くなんて初めてで楽しかった。
- 命を頂いてる気持ちになった。
- 火入れが難しい。焼くほどに柔らかくなるという初体験!
- これはエンターテイメント。
なんと概ね高評価なんですね!
ダメな人にはダメな店、という書き込みもところどころありますが、
意外にも星1〜1.5という低評価は無しで、3.5〜3.9が最も多く、平均3.52。
これはまずまずの高評価なのではないでしょうか!
群馬野沢屋のうなぎまとめ
というわけで、群馬のうなぎ屋 野沢屋さん。ウナギの血だらけ・汚い・ヤバい…などなどについて見てきましたが、いかがだったでしょうか?
- 群馬野沢屋 うなぎの血の毒ってどんな毒?:ウナギの血に含まれる「イクシオトキシン」というタンパク質の毒なんですね。人が死に至るには1リットルもの血液が必要なんだそう。
- 群馬野沢屋 生のうなぎヤバい?焼けば大丈夫!?:生食はダメですが、この毒はタンパク質なので60℃で5分加熱することで無毒化できるそう。直火で炙ることでも安全に食べられるんだと思います。
- 群馬野沢屋は汚い?評判は?:野沢屋さんの外観やお店の状態はお世辞にも綺麗では無いですが、最低限の衛生管理はしていると思われます。ウナギのお味の方は概ね高評価。エンターテイメント性含めて皆さん好意的にお店体験を楽しんでいるようです!
お昼時に予約無しで来店すると1時間待ちとかになる場合があるほど、今でも人気の野沢屋さん。
会計後に大将と半強制的に記念撮影させられるなど、なかなかキャラの立った運営ですよね!
野沢屋の大将にはこれからもお身体に気をつけて、美味しいウナギを捌いて欲しいですね!
応援しています!
今日もありがとうございました!
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