今回の『クレイジージャーニー』は前回の前編に引き続き、イカ博士率いる深海チーム!
- イカ博士の『窪寺恒己(くぼでらつねみ)』さん
- 水中ドローン開発者の『伊藤昌平(いとうしょうへい)』さん
- 前人未到の釣り師『小塚拓矢(こづかたくや)』さん
のお三方です。
イカ博士の窪寺恒己さんは言わずと知れた「世界で初めてダイオウイカの泳ぐ姿を捉えた人」として有名です。
今日はその中でも、このイカ博士の略歴と、イカ博士率いる深海チームが使用する水中ドローンについて
- 水中ドローンはどれくらい潜れるの?
- 水中ドローンはいくらするの(値段は)?
などについてちょっと見ていこうと思います!
イカ博士(窪寺恒己さん)の略歴は?
イカ博士こと窪寺恒己(くぼでらつねみ)さんの略歴をざっと。
- 出身: 東京都中野区
- 出身高校:東京都立新宿高等学校(偏差値68)
- 出身大学:北海道大学
- 博士号: 1982年、北海道大学大学院を単位取得後退学し、同年論文で「水産学博士」取得
- 現在: 国立科学博物館名誉館長・名誉研究員
- イカ博士:2004年小笠原諸島沖でダイオウイカの泳ぐ姿を世界で初めて撮影。2006年にはダイオウイカを海面まで釣り上げた。2007年『ニューズウィーク』誌の「世界が尊敬する100人の日本人」に選出
すごいですよね!
そう言えば数年前?いやもう10年くらい前になるんですね。
ダイオウイカがブームになって、あのダイオウイカの巨大な目玉の写真にセリフを付けるという「大喜利」状態になっていたのを思い出しました。

ダイオウイカ:NHKスペシャルより
『勉強しろ!』とか『仕事しろ!』とかですね(笑)
これ、当時は全然意識していませんでしたが、イカ博士(窪寺先生)たちの功績だったんですね!
水中ドローンはどれくらい潜れるの?
さて、今回の「クレイジージャーニー」では伊藤昌平さん開発の水中ドローンで深海の撮影をしているわけですが、どれくらい潜れるんでしょうか?
この伊藤昌平さんの水中ドローンは番組中でも言っているとおり、1000mまで潜れるんですね。
水圧は10m深くなる度に1気圧かかりかすから、1000mではなんと100気圧ですよ!
普通市販されているダイバーズウォッチなんかは最近大体200m防水と書かれていますから、20気圧ですね。
その5倍ですよ。このドローンと一緒に深海まで行ったらこの手のダイバーズウォッチは浸水しちゃうんでしょうね…
さて、一般に水中ドローンとして販売しているものは、どれくらい潜れるものなんでしょうか?
水中ドローンの専門サイトなどを見てみると、
- レジャー用:水深30mまで
- 調査用:水深100mまで
くらいが標準というか、薦められている対応深度ですね。
レジャーというと、趣味の領域での河川や池・沼の観察、釣りの時の魚の状態の観察などでしょうか。
30mの水深と言えど結構な深さになりますから(ビルでいうと6階〜8階建の高さくらいには相当)、結構な深さですよね。
海面からの光もまだうっすら届く範囲でしょうから、照明や画像に対するバッテリーの負荷もまだそこまで大きくはないようです。
人間が生身で素潜りできる範囲でも通常は10mそこそこ、かなりの上級者でやっと30mか?という感じですから、レジャーであれば30mの水深まで水中ドローンで体験できたらかなり満足でしょうね。
対して水深100mくらいまで行ける水中ドローンとなると、これはもう結構上級者向け、というか企業や研究所レベルになりますね。
具体的には
- 水産資源調査
- インフラ(ダムや河川、海洋プラント等)点検・整備
- 学術調査
などでしょうか。
海洋プラント(発電プラント、石油関連プラント)などになると、100m〜300mくらいの調査も必要になるでしょうから、なかなか高性能な水中ドローンが必要になってきますね。
現在、一般に販売されている水中ドローンの最大深度は300m程度と言われていますから、これ以上になると特注品や、それこそ冒頭の伊藤昌平さんの開発チームにお願いするレベルになるのではないでようか?
というわけで、この伊藤昌平さん開発の水中ドローンの水深1000m対応というのは、一般のレベルから考えると比較できないほど高性能だと言うことになりますね!
ちなみに2023年12月の記事ですが、
無人で潜水する国産の「水中ドローン」について水深7千メートルに耐えられる国産の機体をつくるプロジェクトが動き出す。政府は2025年度の運用をめざす。
日本経済新聞Web版より
という情報もあります。
日本の南東の海底にある日本海溝は世界で有数の深さがありますが、この海溝の深いところまでの潜水を可能にし、安全保障の観点からレアアースや地震の調査に活用するそうです。
伊藤昌平さんの会社もこのプロジェクトに関わっているかも知れないですね!
水中ドローンの値段は?いくらするの?
…と水中ドローンは各種いろいろと種類がありそうです、どれくらいのお値段なんでしょうか?
それこそ最大深度やバッテリー容量、カメラの性能、などなどによって値段はまちまちなんですが、ここではざっくりと見てみたいと思います。
- 最大稼働深度30m級:10万円台〜50万円程度
- 最大稼働深度100m級:30万円台〜100万円程度
という感じでしょうか?
値段に関係してくる主なパラメータとしては、
- 最大稼働深度
- 最大稼働時間
- バッテリー容量
- カメラ画素
- メモリ容量(動画格納容量)
- 照明容量(何ルーメン等)
などが挙げられると思います。
またその他非機能要件として、
- 操作性
- 携帯生
- 拡張性
- メンテナンス性
なども必要に応じて考慮する必要がありますので、比較サイトなどで十分に検討することが必要かと思います。
ちなみに伊藤昌平さんの水中ドローンですが、これは販売はしていないようですね。
なにしろ開発費に数億円とか掛かってますから(汗)
でも安心してください(笑)
同社が水中ドローンを貸し出す際の利用価格は1日16万円(税抜、保険料含む)。業務の内容によってはわずか2人の人員で対応が可能で、人件費の大幅な削減にもなるという。

伊藤昌平さん水中ドローン:同上サイト
というわけで、レンタルが可能なようです。
イカ博士と水中ドローンまとめ
というわけで、『クレイジージャーニー』に出演のイカ博士と水中ドローンについて、ちょっと調べてみました。いかがだったでしょうか?
- イカ博士:北海道大学出身の水産学博士である『窪寺恒己(くぼでらつねみ)』さん。世界初となるダイオウイカの生きた映像をとらえました!
- 水中ドローンはどれくらい潜れるの?:レジャー用おすすめは30m程度、学術/インフラ調査用等なら100m程度の最大稼働深度が必要とのことです。
- 水中ドローンの値段は?:レジャー用30m程度であれば〜50万円、調査用など100m程度だと〜100万円程度が目安といったところです。
その他、伊藤昌平さんの1000mドローンは16万円/日でレンタルも可能なようですので、気になる方はお問い合わせを。
とまぁいろいろなクレイジージャーニー達が居るものですね!
これからもそんなクレイジー達を応援したいと思います。
今日もありがとうございました!
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