今回の『プラチナファミリー』にはなんと99歳で富士登山を続けているという女性が登場です!
その女性は2018年91歳から富士山登頂を始め、毎年女性最高齢を更新し続けていると言うから驚きです!
その名も福島県いわき市出身の佐川トメ(さがわとめ)さん99歳。
佐川トメさん、若い頃も何回か富士登山をしているということで、今年で17回目?くらいになるそう。
71歳の息子さん(深町梅之亮さん)と腰で紐を繋ぎ、一歩一歩、6泊7日かけて登るとか。
この息子さん、深町梅之亮もまたすごいんです。『高齢者富士登山案内人』として、トメさん以外の高齢登山者にも随行しているんだとか。
深町梅之亮さんの富士登山も通算60回を数えると言うんですから、これもスゴイです!
では富士登山最高齢の男性は何歳?と検索すると105歳の五十嵐貞一翁(いがらしていいち・おきな)さんと出てきます。
ところが、ついこの間、2025年8月に102歳の阿久澤幸吉(あくさわこうきち)さんが富士山登頂に成功して、
なんと37年振りにギネス世界記録を更新した!とニュースになっているんですよね?
富士山登頂最高齢105歳が102歳に更新されるとは?どういうこと?
と不思議に思いましたので、その辺もちょっと調べてみました。
良かったら最後までお付き合いくださいね!
富士登山最高齢女性は99歳の佐川トメさん!
さてこの富士登山最高齢女性、何回か「プラチナファミリー」に出演してらっしゃるみたいなんですが、毎年最高齢を更新し続ける、今年99歳の佐川トメさんですね!
その登山スタイルは、一歩一歩無理なく歩を進め、疲れたら休み休み、昨年からですかね?
富士山五合目からすべての山小屋に宿泊しながら山頂を目指すというものなんですね。
昨今の体力自慢?なのかネジ外れた方達(失礼)なのかが弾丸登山を強行して、
途中で進退極まれり…みたいになっているのとは対極ですね。
なぜ富士山に登るのか? 佐川トメさんは富士山頂に立つと「お招きいただいた」と感じるそう。
きっと何か大きなものに生かされているという感謝の気持ちで富士山に登っているんですね。

佐川トメ・深町梅之亮:花飛(Hanabi)公式サイトより
佐川トメさんと次男の深町梅之亮さん。
腰を紐で繋いで安全に一歩一歩登ります。装備が完璧ですね!
(ちなみに後ろでピースをしている方は、富士山で働く登山案内人?の「SEIKA」さん(だぶん)。「花飛 Hanabi」というサイトでフラワーアレンジメント・富士山ガイドについて発信しておられます)
富士登山最高齢男性は105歳の五十嵐貞一さん?
そして富士登山男性の最高齢はこれまで五十嵐貞一さんとされてきました。

五十嵐貞一翁:ニッポン放送ON LINEより
「富士スバルライン5合目」の山小屋風の建物、「五合園レストハウス」前の五十嵐貞一さんの銅像です。
この銅像の足元に…

五十嵐貞一翁碑:ニッポン放送ON LINEより
昭和63(1988年)年8月に105歳で登頂、という碑が立っていますね。
五十嵐貞一さんは昭和35年、73歳で初めて富士山頂に立ちます。
夜を徹して登っての頂上でのご来光の美しさ、神々しさ、雲海の荘厳さにすっかり感動してしまい、疲れも吹き飛んでしまったと述懐しています。
その15年後、奥さんに先立たれた五十嵐貞一さんは、奥さんへの供養と、もう一度あの富士山頂からの景色を見たいと89歳で再度登頂を果たします。
それから五十嵐貞一さんは13年連続で富士山登頂を成し遂げます。
上のプレートでは105歳となっていますが、五十嵐貞一さんの生年月日は『明治19年9月21日』。
明治19年は西暦で1886年。
五十嵐貞一さんの最後の登頂は上述のとおり1988年8月ですから、
引き算すると(誕生日前ですので)101歳ですね。
富士山頂の浅間大社の登山者(参拝者)名簿に記載される年齢は現代の「満年齢」ではなく、
昔の年齢の数え方「数え歳」なんですね。
たぶんその名残でこのプレートにも五十嵐貞一さんの年練を「数え」で残したのだと思います。
満101歳を数えで言うと103歳になります。
ちょっと間違えちゃったんでしょうかね?
数えで103歳を満103歳と勘違いして、数えで105歳としてしまったのかも知れません…
この翌年、五十嵐貞一さんは103歳で天寿をまっとうします。
生前、五十嵐貞一さんはよく聞かれたそうです、「なぜ富士山に登るのか?」と。
五十嵐さんは何のてらいもなく、こう言ったそうです。
「亡くなった妻に、いちばん近い場所だから」
ニッポン放送ON LINEより
富士登山最高齢ギネス記録は102歳の阿久澤幸吉さん!
そして最高齢記録更新の阿久澤幸吉さんです。

阿久澤幸吉:ギネス世界記録公式サイトより
阿久澤幸吉さんの富士登山のモチベーションは「誰もやっていないことに挑戦したい!」
素晴らしいですよね!
102歳でこんなこと思えるなんて、そして実行できるなんて… 僕はどうだろう?と
ちょっと100歳の自分に聞いてみたいです(笑)
2泊3日の予定で富士山頂を目指していた阿久澤幸吉さん、3日目の九合目でいよいよ辛くなってきて、
「もう降りよう」と周囲に漏らしたそうです。
阿久澤幸吉さん、ここに来るまで、怪我をし、病気をし、それでも諦めずに毎日のウォーキング、週一の登山を続けていたそう。
それを知っているサポートの仲間は、阿久澤幸吉さんに簡単に励ましの言葉を掛けられなかったそうです。
限界まで頑張ってここまで来た阿久澤幸吉さんを知っているからこそ、ですね。
ここで阿久澤幸吉さんに「一歩ずつでもいいから、頂上を目指そう」と声を掛けられたのは娘さんだったそうです。
この言葉に、阿久澤幸吉さんは最後の力を振り絞って、最高齢での富士山登頂を成し遂げました。

ギネス認定の盾:ギネス世界記録公式サイトより
103歳を超えて、ますます元気そうですね!
そうそう、『105歳の最高齢記録を102歳が更新の謎!』についてはもう大丈夫ですよね(笑)
五十嵐貞一さんの記録は実は満年齢で101歳、阿久澤幸吉さんが102歳で記録更新しました!ということです。
また富士山に登りたいかと聞かれると、「もう無理」と答えた阿久澤さん。「また来年になったら分からないけど、今はもう十分です」と言いました。
ギネス世界記録公式サイトより
富士登山最高齢まとめ
というわけで、富士登山最高齢についてのあれこれを見てきましたが、いかがだったでしょうか?
- 富士登山最高齢女性は99歳の佐川トメさん!:71歳の次男、深町梅之亮さんとゆっくり無理なく富士山頂を目指す佐川トメさん。来年も100歳で登頂成功して欲しいですね!
- 富士登山最高齢男性は105歳の五十嵐貞一さん?:数えで105歳とされる五十嵐貞一さん。ちょっと間違えられちゃったのか、満年齢で実は101歳。先に亡くなった奥さんに一番近い場所だから、という理由で富士登山を続けていたそう。泣けますね!
- 富士登山最高齢ギネス記録は102歳の阿久澤幸吉さん!:誰もやっていないことに挑戦したい!という102歳の阿久澤幸吉さん!すごいモチベーションで最高齢ギネス記録更新を成し遂げました!
102歳が105歳を最高齢で更新、という謎でしたが、実際には105歳ではなく101歳だったという最高齢記録。
数え歳と満年齢が併用されていた明治〜昭和の時代。そんなこともあるんですね(笑)
いやそれにしても皆さんお若い!(五十嵐貞一さんはさすがに明治生まれ、亡くなってますが…)
自分もそんな歳になって、富士登山なんてできるか、考えさせられます…
今日もありがとうございました!
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