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水中考古学とは?地上との違いざっくり解説!琵琶湖底に縄文土器発見って引き揚げるの?

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今日はなんと1万年以上前のものとみられる縄文土器が、琵琶湖の湖底、水深約64メートルの場所でほぼ完全な形で残っているのが見つかったとか!

これスゴイですよね!1万年以上前ですよ!

土器って水の中で朽ちないんですかね? 不思議な感じですが、ここで『水中考古学』という聞き慣れない言葉が出てきました。

 

水中考古学?普通(地上)の考古学とは違うのでしょうか?

水の中のものでも引き揚げれば同じではないのでしょうか?

 

というあたりが気になりましたので、ちょっとここでは「水中考古学とは?」「地上考古学とは違うの?」「ブツは引き揚げるものなの?」というあたりについて見ていこうと思います!

良かったら最後までお付き合いくださいね!

 

水中考古学って何? ざっくり解説!

まず端的に言うと、水中考古学は「海や湖、川の中に沈んだ『人の痕跡=遺跡・遺物』を調べる考古学」だそう。

沈没船の話だけじゃなく、水没してしまった集落跡や湖底に沈んだ土器、漁具なども対象になるようですね。

 

水の中で何がどう保存されているかを、そのままの状態や周囲の堆積(たまった泥や砂)の状況と一緒に読み解くのがポイントです。

要は「海や湖が持っているタイムカプセル」を、壊さないように優しく扱って中身を読む仕事、と考えるとわかりやすいかもしれません。

 

タイムカプセルの蓋を無造作にガバッと開けちゃダメ、ってことなんだと思います。

 

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水中考古学の成り立ち:いつから“学問”になったの?

水中で古いモノを調べる試み自体はずっと昔からあったそうですが、近代的な水中考古学が学問として確立したのは、20世紀中頃—とくに1960年代以降と言われています。

理由は単純で、スキューバ(潜水器具)の普及や音波探査(ソナー)・無人探査機(水中ドローン)などの技術が一気に進んだからですね。

 

今回の水中考古学の調査で使用された水中スキャナ:朝日新聞より

 

地中海周辺での沈没船調査が先駆けとなり、欧米を中心に体系的な調査法や保存の考え方が整えられていきました。

日本でも最近になってきて、制度や手引き(文化庁のハンドブックなど)が整備され、水中遺跡保護の取り組みが強化されてきているそうです。

 

技術と好奇心が合わさった産物、という感じですよね。

潜れるようになった→海の底にあるお宝(?)を見たくなった→体系化された、みたいな流れなんじゃないかと想像します。

もちろん「お宝探し」だけじゃなくて、学術的に確かなやり方を作るのに時間がかかったわけですが。

 

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水中考古学と地上考古学の違い

「じゃあ陸の(地上の・普通の)考古学と何が違うの?」というと、ざっくり(1)環境、(2)探査・記録手法、(3)保存処理の3点です。順番にいきますね。

 

環境が違う:光も視界も“水”が支配者

水中は視界が悪くなることが多く、光も吸収されやすいです。

浅ければ日が入りますが、濁っていたり深ければ真っ暗。

 

さらに潮流や波、水位変動が遺物を動かしたり埋めたりするので、遺物の“元あった場所”の理解が陸より難しい場合があります。

つまり「ここに土器がある」だけで終わらせず、どのようにそこにたどり着いたのか(堆積の流れ)を読むのが重要になってくるのでしょう。

 

陸が「静かな図書館」だとしたら、水中は「風の強い本屋さん」。

本(遺物)が棚から飛ばされて床に積もっているかもしれない、という感じなんじゃないかと思います。

 

探査・記録が特殊:道具がハイテク寄り

地上のスコップや測量機に相当するのが、水中ではソナーやマルチビーム測深、ROV(無人潜水機)、水中ドローン、そしてフォトグラメトリ(写真から高精度3Dを作る技術)などです。

最近はこのフォトグラメトリが特に強力で、たくさんの写真を合成して精細な3Dモデルを作れるため、“持ち上げずに現場のまま記録するという”選択肢を広げています。

 

この技術のおかげで、研究者は遺物を現地で何度も「バーチャルに」観察できるようになり、保存のために無理に引き揚げる必要が減ってきました。

つまり「物はそこに置いたままでも研究が進む」ことが増えているということですね。

 

保存・保全が一大事:引き上げたら終わりじゃない

水中で長い間保存されていた木材や繊維、金属などは、空気・乾燥・酸素に触れると急速に劣化することがあります。

だから「発見→持ち帰り」ではなく、持ち上げるか現場に残すかの判断からすでに保存計画が始まるのが水中考古学の現実だそうです。

 

引き上げたら脱塩や化学的な処理(例:PEG処理など※)、長期の保存管理が必要で、博物館や保存施設の負担は大きいです。

※:PEGPolyethylene Glycol:ポリエチレングリコール)という薬剤を、出土した木製品などにに浸透させて長期保存する方法です

 

これが理由で、可能なら「in situ(その場で:ラテン語由来の言葉)保存」が選ばれることも多いそうです。

ニュースの「引き上げました!」は華やかに見えますが、その裏で延々と続く保存処理の地味で大切な作業があるんですね。

 

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水中考古学のお宝の取り扱いは?

国際的にはユネスコが「水中文化遺産は商品としての売買にしてはいけない」といったルールを定め、発見物の商業的搾取を強く否定しています。

学術的・保存的な取り扱いと、観光や公開のバランスをどう取るかという問題は各国で重要な論点になっています。

 

要するに、「ネットオークションで『琵琶湖の土器出品します』はダメですよ」という話ですね(笑)

 

 

日本の水中考古学での身近なエピソード:鷹島(たかしま)の海底遺跡

日本でも代表的な事例として長崎・鷹島などの海底遺跡があり、元寇に関係するかもしれない沈没船の調査が注目されました。

この海域は蒙古襲来に関わる古戦場であり、弘安の役(1281年)の折に、元軍の船団が暴風雨により沈没した地点として伝えられています。

 

海底遺跡として日本初!国指定史跡「鷹島神崎遺跡」:長崎県松浦市公式サイトより

 

これらの事例は「引き揚げるか、現地に残すか」「保存できる施設や資金はあるのか」といった現実的な判断の難しさを示しています。

鷹島の史跡指定をきっかけに、日本でも水中遺跡保護の仕組みづくりが進んでいるのも事実です。

 

映画の宝探しみたいにロマンがある風に見えますが、現場では専門家が“将来何十年も保存できるか”を真剣に考えながら決断しているんですよね。

 

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水中考古学ざっくり解説まとめ

最後に、これからの水中考古学の方向性について想像してみますね。

  1. デジタル記録の普及で“持ち上げない調査”が増える:フォトグラメトリや高解像度の音響探査が進んでいることから、学術的に十分なデータを得られる限りは、遺物を現地に残す選択がさらに増えるだろうと思います。
  2. 無人探査機(ROV/AUV・水中ドローン)の利用が主流化する:危険深度や長時間観察が必要な場面で無人機の導入が進んでいる研究事例が増えています。人が直接入らなくても詳細な観察・記録が安全に可能になるので、これらが標準的なツールになっていくのでしょうね。
  3. 保存コストと体制整備が課題のまま残る:発見が相次いでも、保存施設・技術者・予算が不足していると遺産は危険にさらされます。したがって、制度面や予算の整備が並行して進む必要がある、と文化庁の報告書なども指摘しています。

 

琵琶湖の湖底で見つかったという「1万年以上前の土器」のニュース、とてもワクワクしますよね!

とは言え、発見そのもののロマンもありますが、同時に「どう保存するか」「その情報をどう共有するか」がとても大切なんだということがわかります。

 

水中考古学は、技術と忍耐と倫理がぎゅっと詰まった分野で、ニュースの裏には膨大な地道な作業があるということがわかりました。

研究や調査に携わる方々の労苦に思いを馳せつつ、今後の展開を楽しみに応援したいと思います!

今日もありがとうございました!

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