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鏡師 山本晃久(山本合金製作所)の魔鏡とは?その仕組みと値段も気になる!奥さんはどんなひと?【所さんのそこんトコロ】

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今回の『所さんのそこんトコロ』の「後継者求ム!」に登場するのは、日本唯一の和鏡職人の山本晃久(やまもとあきひさ)さんです!

 

山本晃久さんは家業である山本合金製作所の五代目として、金属(青銅など)を磨いて作る鏡、和鏡(わきょう・銅鏡(どうきょう))の製作に携わる職人さんです。

 

かつては京都に和鏡職人の製作所(工房)は10軒程度はあったとのことなのですが、

現在は山本晃久さんの工房、山本合金製作所だけということなんですね。

 

つまり今現在、山本晃久さんは日本で(というか世界で、ですね)和鏡を製作している唯一の職人さんということです。

(厳密には山本晃久さんのお父さんである四代目(富士夫さん)もご健在ですが…)

 

そんな山本晃久さんは和鏡の中でも特に技術が必要で貴重な「魔鏡(まきょう)」も手がけることができます。

この「魔鏡」とはいったいどんな鏡なのでしょうか?

 

その「魔鏡」と言われる仕組みとそのお値段も気になるところ…

さらに山本晃久さんの収入や奥さん(妻)はどんな方なの?も気になりますよね。

 

その辺をちょっと調べてみましたので、良かったら最後までお付き合いくださいね!

 

鏡師 山本晃久(山本合金製作所)の和鏡とは?

さて、まずは山本晃久さんの手がける和鏡(銅鏡)とはどのようなものでしょうか?

 

現代の鏡のほとんどは、銀メッキなどを施した面に板ガラスを貼り付けたような構造ですが、

古来からある和鏡(銅鏡)は金属面(青銅などの合金)の表面をなめらかに削って、磨いて、

(要は百円玉をピッかピカに磨くようなイメージですかね?)鏡として利用していました。

 

この銅鏡は弥生時代に中国から日本に伝わったと言われていますが、やがて国産のものが作られるようになって、平安時代には貴族の間で化粧道具として使われていったそうです。

 

それが江戸時代には和鏡職人も増え、庶民の間にも浸透していったそうですが、明治時代にガラス製の鏡が普及したことで、一般の家庭で和鏡を使うことは無くなっていき、

それに伴って和鏡職人や工房も次々に廃業していったそうです。

 

京都伝統産業ミュージアムの和鏡:婦人画報より

 

この和鏡(銅鏡)の中で日本で一番有名な?鏡が、伊勢神宮に祀られている三種の神器の一つ、「八咫鏡(やたのかがみ)」ですよね。

天岩戸(あまのいわと)にお隠れになってしまった天照大御神(あまてらすおおみかみ)を誘い出すために使われたと言われる鏡です。

 

この伊勢神宮の八咫の鏡のように、和鏡は日本各地の多くの神社の御神体として祀られ「神鏡(しんきょう)」と呼ばれて、各神社に安置されているというわけです。

 

この和鏡(銅鏡)は現在、一般の家庭ではほぼ使われていませんが、上述の神社の神鏡のメンテナンス(修復)・新調や、工芸品・美術品としての製作依頼などが、

和鏡職人である山本晃久さん(山本合金製作所)に舞い込んでくるわけですね。

 

ちなみに山本晃久さんは和鏡に携わるスタンスとして、「アーティスト」ではなく「職人」であるとしているんですね。

つまり注文があって初めて仕事をする、ということ。

 

アーティストさんからの依頼で共同作業をすることはあっても、自ら創作活動はしていないそうです。

「職人」としての矜持を感じさせますよね!

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鏡師 山本晃久(山本合金製作所)の魔鏡その仕組みとは?

さて、そんな山本晃久さんの携わる和鏡には、上述のとおり『魔鏡』というものがあります。

ちょっと「神秘的」?、「怖い」?ですか?

 

魔鏡ってどんなもの?

この魔鏡は「不思議」ですね。

 

見た目はごく普通の和鏡。

でも太陽光などの強い(特に平行な)光を当てた反射光を壁などに投影すると、鏡の表面には何も描いてないのに、字や仏様・神様などの紋様が現れる、というものだそうです。

京都伝統産業ミュージアムの魔鏡:婦人画報より

この画像の右側に写っているのが和鏡(の裏面)で、左側に映っているのが、投影された反射光ですね。

これはかつての「隠れキリシタン」が密かに持っていたとされる、キリストの像が現れる魔鏡ですね。

 

普段、鏡として使っている分にはこういった紋様は何も見えず、触っても分からないそうですが、

こうやって光を当てるとこの鏡の裏に施した紋様が投影されるということですね。

 

右側の鏡の裏に見える植物の模様のようなモノは、下の画像のようにキリストの像が見えないよう「フタ」として被せてあるものです。

魔鏡の裏蓋を外したところ:東山見聞録より

 

山本合金製作所での魔鏡の伝承

代々の山本合金製作所当主さんたちが作ってきた魔鏡とは、どのように伝承されて来たのでしょうか?

 

初代当主となる山本石松さんが山本合金製作所を開いたのは1866年(慶応2年)という江戸時代の終わり頃ですね。

恐らくこの頃はまだ和鏡職人さんや工房は何件もあって、技術も学びやすかったのでは?と想像します。

 

そして山本合金製作所の二代目、山本真一さんが初代の技術と、恐らく同業者の技術、まだ当時豊富にあったであろう実物から、「魔鏡」の技術修得をしたんだそう。

(この頃から和鏡を作る職人さん・工房はどんどん減少していったんでしょうね…)

 

ところが悪いことを考える人は昔から少数でしょうけど、居たんでしょう。

この神秘的な魔鏡を「悪用」する人が出てきたんだそうです(信仰心につけこんだ詐欺とか?と想像しますが…)。

 

職人としてはそんなことされたんじゃたまりませんよね!

山本真一さんは魔鏡の製作を打ち切ります。

 

普通ならここで魔鏡の技術伝承は途絶えてお終い…ということになるのでしょうが、

山本合金製作所三代目の山本眞治(屋号:凰龍(ほうりゅう))さんが魔鏡の技術を復活させます。

 

この三代目の山本眞治さんが五代目山本晃久さんのお祖父さんに当たります。

四代目の山本富士夫さん(晃久さんのお父さん)が現役で忙しかったであろう時に、三代目のお祖父さんが晃久さんに和鏡の修行をつけてくれたそうです。

 

このように、山本合金製作所で代々、和鏡・魔鏡の製作技術が伝承されてきたというわけですね。

 

魔鏡の仕組みとは?

さてこの「魔鏡」の仕組み

上に出て来た裏蓋を外した画像では、キリストの像(の輪郭)が盛り上がっていますよね。

 

つまりこの裏面を鋳造する時に、このキリストの像の部分の砂型(砂で作った型)は凹んでいて、

そこに溶かした青銅(銅の合金)を流し込んで固まると、キリストの像部分が厚く盛り上がってできるわけですね。

 

そしてその裏面(何も描いていない反対側・鏡面)を綺麗に削って、磨いて、ピッカピカにして、鏡として利用するわけです。

この「削って・磨いて・ピッカピカ」がキモで、これを極限まで(めっちゃ薄くなるまで)やることで、こうなる↓わけですね。

魔鏡の仕組み:國學院大学(内川隆志准教授)資料

 

つまり「削って・磨いて・ピッカピカ」にしている間に、像を描いていない部分は薄いので、たわんであまり削れず

像を描いた部分は厚いのでたわまず良く削れる、と。

 

すると厚い部分(像を描いた部分)はわずかに凹んだ仕上がりとなって、そこに平行な光が当たるとその光は収斂(しゅうれん)されて(集められて)明るく見える、というわけですね。

 

この図では鏡の面を割と厚めに描いていますが、実際には1ミリもないくらいとか。

山本晃久さんも、この「磨き」をどこで止めるかがキモだと言っています。

 

磨きすぎると薄くなりすぎて鏡面が割れちゃう(穴が開く)んだそうです。

そしてこの表面の凸凹(像の無い部分の出っ張りと、ある部分の凹み)の差、どれくらいと思います?

 

その差、なんと1〜0.3μm(マイクロメートル)

ピンと来ませんよね。1μmは0.001mm(ミリ)、ですから、「千分の1ミリ〜一万分の3ミリ」の間ということになります!(*_*)

 

こりゃ触っても分かんないですよね(汗)

まさに(いろんな意味で笑)『魔鏡』という感じがします!

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鏡師 山本晃久(山本合金製作所)の和鏡・魔鏡の値段は?

それではこの和鏡・魔鏡ってお幾らくらいなの?というのも気になりますよね?

 

普段あまり馴染みの無い「和」を感じさせる職人さんや工房さんの仕事・作品を、

現代的な「ネットショップ」という形で提供してくれている「紅椿それいゆ」さん

というサイトで、山本晃久さんの和鏡を購入することができそうです。

 

Online Shop|紅椿それいゆ
Online Shop|紅椿それいゆ 〜京都から/「技」「彩」「美」のセレクトショップ〜

 

このサイトの「検索:作家|ジャンル」から山本晃久さんのお名前を見つけることができます。

 

このサイトでは現在、直径10cmほどの魔鏡と、同じく20cmほどの魔鏡が掲載されていますね。

10cmのもので大体4万円、20cmのものだと大体40万円くらい、という感じでしょうか。

 

このお値段を妥当と見るか、高いと見るかはアナタ次第(笑)

特別な何か?があってプレゼントとかなら10cmのものならアリかな…

 

鏡師 山本晃久(山本合金製作所)の妻(奥さん)はどんなひと?

ちょっと下世話な話で恐縮ですが、では山本晃久さんの収入ってどれくらい?

も気になりますよね。

とは言っても職人さんですから、そういう金銭的な欲ってあまり想像できないですよね。

ここは直径20cmの魔鏡を仕上げるのに3〜4ヶ月かかる、お値段は前出のとおり、から想像してみてください(笑)

 

さて本題。山本晃久さんの奥さんはどんな人?

これも情報全く無いです(笑)

山本晃久:京都伝統産業ミュージアムより

どうも山本晃久さん、奥さんと京都の伏見区で二人暮らしを楽しんでいる模様です。

奥さんは外に出かけたいタイプということで、週末はご一緒に出かけたり、テニスをしたりしてすごしているそう。

 

伝統芸能の職人さんがテニスって、あんまり想像できないですよね(笑)

「能」の鑑賞とかしてそう(いやきっとしてますね)。

 

山本晃久さん、仕事が忙しくない週末などはできるだけ奥さんと出かけたり、地元のイベントに出かけたり、ご夫婦仲良く過ごしているみたいですね!

想像ですが、「週末は」ってことなので、奥さん、平日はご自身で働いていらっしゃるのかもしれないですね!

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鏡師 山本晃久(山本合金製作所)の魔鏡まとめ

というわけで、山本合金製作所の鏡師 山本晃久さんの魔鏡と奥さんについて見てきましたが、いかがだったでしょうか?

  • 鏡師 山本晃久(山本合金製作所)の和鏡とは?:青銅(銅の合金)を磨いてピカピカにして、その昔鏡として使っていたものですね。伊勢神宮の八咫の鏡が有名です。
  • 鏡師 山本晃久(山本合金製作所)の魔鏡その仕組みとは?:和鏡の中でも、その裏側に紋様を施して且つ鏡面を薄〜く削って磨いて…とすると、太陽光線を反射させて光を投影すると、その裏側の紋様が投影面に浮かび上がるというなんとも不思議な和鏡です!
  • 鏡師 山本晃久(山本合金製作所)の魔鏡の値段は?:直径10cmの小さいもので4万円ほど、直径20cmのものになると40万円ほどと、結構しますね。でもちょっと小さいので良いから欲しいかも。
  • 鏡師 山本晃久(山本合金製作所)の妻(奥さん)はどんなひと?:奥さんの情報はありませんでしたが、外に出たいタイプでご夫婦仲は良さそうです!週末は一緒にいるんだとか。

 

こういう和鏡・魔鏡の世界なんて知りませんでした。

小さい頃に知っていたら弟子入りも考えたかも?という感じがします。

(あ、番組のサブテーマが「後継者求ム!」でしたね!)

 

一人前になるまでに30年ということですから、僕は今からだとちょっと…寿命がもたないかも(笑)

いやしかし、鏡師の山本晃久さん、これからもお身体に気をつけて、和鏡・魔鏡の製作、メンテナンス・修復にと頑張って欲しいです。

 

応援しています!

今日もありがとうございました!

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