
阪神タイガースの佐藤輝明選手(27)は、今オフのメジャーリーグ(MLB)挑戦に向けたポスティングシステムの利用について、球団が容認する方向で調整していることが2026年10月17日、報じられました。一方、同じくメジャー挑戦の意向を持つエース右腕・才木浩人投手(27)は、今オフも「認めない」方針が変わらない見込みです。
同じ主力なのに、なぜ判断が分かれたのか。答えを先に言うと、実力の「格の差」ではなく、球団が戦力バランスを見ながら「どの選手を、どのタイミングで送り出すか」を判断しているため、と言えそうです。
この記事では、報道内容をもとにその理由を整理します。
そもそもポスティングは球団が「YES」と言わないと実現しない
まず制度の確認です。ポスティングシステムは、選手がメジャー挑戦を希望した場合に、NPBとMLBをつないで移籍を仲介する制度です。とはいえ、希望すれば自動的に移籍できる仕組みではありません。
選手が希望しても自動的に認められる制度ではない
ポスティングでは、在籍球団が「許可する」と初めてMLB球団との交渉がスタートします。球団は戦力ダウンのリスクを負う代わりに譲渡金を受け取るため、承認するかどうかを判断する余地がしっかりあるんですね。
佐藤選手も才木投手も「メジャーに行きたい」と公表している段階では、まだ何も決まっていません。球団の承認という関門があるからこそ、今回の「容認」と「不容認」の分かれ道が生まれています。
僕も学生時代に野球をやっていた経験がありますが、レギュラーが一人抜けるだけで守備配置を組み直すくらい、戦力の入れ替わりは重大イベントです。だからこそ、球団の判断は慎重になるんですよね。
佐藤輝明にポスティング容認の方向が出ている理由

三冠王を獲得した佐藤輝明選手:阪神タイガース公式インスタグラムより
続いて、佐藤選手に「容認」の方向が出ている理由です。ポイントは実績と市場価値の2つに整理できます。
三冠王という球団40年ぶりの実績
佐藤選手は2026年シーズン、打率・本塁打・打点の3部門を制して三冠王に輝きました。三冠王はNPBでは2022年の村上宗隆選手(現ホワイトソックス)以来4年ぶり、史上9人目(通算13度目)です。
阪神では1985年、86年と2年連続で達成したランディ・バース氏以来、実に40年ぶりの快挙。すごいですね!
さらに、前年の2025年にも本塁打王と打点王の2冠を獲得しています。2年連続でリーグの打線を牽引してきた結果が三冠王です。地道な積み重ねが実を結ぶ姿は、「日々コツコツ」がモットーの僕としては、本当にうれしいですね。
メジャーでの評価と譲渡金という「送り出すメリット」
また、米メディアではメッツやヤンキースを含む複数のMLB球団が佐藤選手に関心を示していると報じられています。市場価値が最高潮にある今を「送り出す」ことで、球団にはまとまった譲渡金が入る見込みも生まれます。
ただし、容認の「方向」という段階であり、正式決定ではありません。今後の調整次第で判断が動く可能性も残ります。
才木浩人にポスティングNGが続く理由

今季10勝を挙げた才木浩人:スポニチアネックスより
一方の才木投手です。昨オフ(2025年10月末)にはすでに「今年に関しては認めない」と通達されていましたが、今オフも直訴したものの、球団の方針は不変のようです。
なぜ、ここまで徹底して「残留」を求めるのでしょうか。
先発ローテーションの柱を失う痛手の大きさ
才木投手は今季10勝を挙げてセ・リーグ連覇に貢献し、175奪三振で初の最多奪三振にも輝きました。前年の2025年には最優秀防御率を獲得しており、まさに阪神先発ローテーションの大黒柱です。
打線の穴は複数の選手で分散して埋められますが、エース級の先発投手が抜ける穴はそうはいきません。システム構築の現場にいた経験からも言えるのですが、「代替がきかない中心」を失う負担は、数値以上に大きいんですね。
毎試合の出だしに関わるポジションだけに、編成上のダメージは計り知れません。
球団が最も避けたい「2人の同時流出」
さらに重要なのが、この点です。2025年10月31日、竹内球団本部副本部長は才木投手の今オフのメジャー挑戦について「認めない」方針を代理人に伝達済みと報じられ、佐藤選手との同時流出については「全く考えていない」との見解まで示していました(スポーツ報知)。
つまり「佐藤と才木を同時には手放さない」という考えが、1年前から一貫しているわけです。そのうえで、実績と市場価値のピークにある佐藤選手を「送り出す側」、先発の柱・才木投手を「残す側」に置いた。これが現在の判断の実態だと考えられます。
ポスティング判断のカギは「格の差」ではなく編成のタイミング?

阪神・嶌村聡球団本部長:西スポWEB OTTOより
ここまでの流れを、表に整理してみます。
| 判断材料 | 佐藤輝明選手 | 才木浩人投手 |
|---|---|---|
| メジャー挑戦の希望 | あり | あり |
| 今季の実績 | 三冠王(NPB4年ぶり・球団40年ぶり) | 10勝・最多奪三振 |
| 球団の判断 | 容認する方向で調整中 | 今オフも認めない方針 |
| 球団の課題 | 主砲の穴をどう埋めるか | 先発ローテーションをどう維持するか |
もちろん、佐藤選手の流出も大きな痛手です。
ただ球団としては「主砲の穴は打線全体で補えるが、エース級先発の穴は代替が極めて難しい」という整理なのかもしれません。
ここは報道を踏まえた推測です。
嶌村本部長は否定しなかった佐藤の去就
CS敗退後となる10月17日、嶌村聡球団本部長は取材に応じ、佐藤選手のポスティング移籍について「NO」とは明言しませんでした。
「その件につきましては、今日の時点で私の方からはコメントはありません」
嶌村聡球団本部長:日刊スポーツより
「コメントしない」を選んだのは、容認に向けて調整中だからこそ、と考えるのが自然でしょう。
才木のメジャー挑戦は今後も可能なのか
とはいえ、才木投手の挑戦の道が閉ざされたわけではありません。
報道によると挑戦への意欲は変わらず、実働年数もまだ若く、今季の最多奪三振で市場価値はむしろ上昇しています。来季以降、球団との話し合いが実る可能性は十分あります。
気になりますよね。
世間の反応やSNSの声

藤川球児監督:au Webポータルより
17日の報道直後から、X(旧Twitter)では両選手に関する投稿が急増し、報道を伝える投稿は数十万回規模で表示されました。
- 「三冠王の佐藤なら容認も理解できる」
- 「才木は絶対に残ってほしい」
- 「二人の同時流出はさすがに無理」
といった声が目立ちます。
また
- 「なぜ佐藤選手が先なのか」
という疑問の声も多いのですが、1年前の竹内副本部長の「W流出を考えていない」という発言を思い出すと、今回の判断は突然のものではなく、段取りの延長だったとも読み解けますね。
まとめ:ポスティング…佐藤は容認検討・才木は残留 球団が優先したこと
阪神タイガースのポスティング問題について、この記事で分かったことをまとめます。
- 佐藤輝明選手はポスティング利用を容認する方向で調整中(10月17日報道・正式決定ではない)
- 2026年に三冠王を達成(NPBでは4年ぶり、阪神では40年ぶり)、MLBの複数球団が関心
- 才木浩人投手は今オフも認められない見込みで、残留が有力
- 昨年10月に竹内副本部長が「W流出は全く考えていない」と明言しており、同時流出の回避が大前提
- 違いの本質は「格の差」ではなく、譲渡金と戦力維持を天秤にかけた編成上の判断
「挑戦を潰さない」ことと「チームを守る」こと、その両方を探るのが球団経営の難しさです。
佐藤選手には海を渡る挑戦を、才木投手にはタテジマでの更なる挑戦を、心から応えたいですね。僕自身、挑戦と地道な積み重ねの物語に弱いので、この決断の続きが本当に気になります。
新しい情報が入ったら、また追記していきますね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!


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