
「あかり、信じてるからな」ってどんな言葉? 意味は「不安と期待」…
結論から言うと、「あかり、信じてるからな」は、長谷川あかりさんのレシピを作る人が、出来上がりを想像できない工程に対して思わず漏らす言葉です。
元ネタは、料理家・管理栄養士の長谷川あかりさんの「酒蒸しハンバーグ」でした。
ポイントは、単なる「応援」ではないということ。完成形が予想できないレシピに挑む側の「不安と期待が混ざった合図」なんですよね。
実際、選考委員会も「ファンが不安と期待を込めて投稿する言葉」と説明しています。
もうひとつ大事なのが、この言葉を言い出したのはファン側であって、本人ではないということ。
長谷川さんのレシピは、意外な食材の組み合わせなど“常識を覆す”工程が多く、作る人の不安と期待を自然に誘っていたようです。
この言葉は、2026年11月5日に発表された「新語・流行語大賞」の候補30語に、この言葉が入っています。詳細は記事の後半で整理しますね。
「信じてるぞ」と「信じてるからな」は何が違う?
あかり、信じてるぞ
— さらとが (@Tog4Tog4) November 1, 2026
まず押さえたいのが、先に広まったのは「信じてるぞ」のほうだということ。「からな」は、そのあとに派生した形になります。
発端は、2024年夏にフォロワーによって投稿された「長谷川あかりさんのレシピはまず『信じる』という工程から始まる」というポストだと言われています。
これをきっかけに、長谷川さんがレシピを投稿するたびに「あかり、信じてるぞ」と続く「あかり信じてるぞ構文」が生まれたそうです。
では、「ぞ」と「からな」は何が違うのか。これは文法の話として整理すると分かりやすい気がします。
断定はできませんが、「ぞ」は自分に言い聞かせる独白寄り、「からな」は相手に念押しする二人称寄りの響きだと考えられます。
つまり、違いの核は「誰に向けた言葉か」ということなんですよね。普段、英語の翻訳に苦しんでいる僕からすると、呼びかけの方向ひとつで文の温度が変わるのは、日本語でも同じなんだなと思います。
そして見落としがちなのが、本人が実際に使ったのは「信じてください」という丁寧な形だった、という点。このあと、その誕生の場面を見ていきます。
元ネタは酒蒸しハンバーグ…本人が明かした誕生の瞬間
ずっと出張に行っていた夫がやっと帰ってきたので、バター酒蒸しハンバーグをつくりました。フライパンひとつ、ヘラで混ぜるだけだから、包丁も手も使わずに20分で完成します。酒蒸しにした汁をそのままソースにするのもポイント。牛乳をたっぷり入れると、ふっくらとして美味しいんです。 https://t.co/40y94vZvHv
— 長谷川あかり (@akari_hasegawa) January 13, 2023
言葉の元ネタは、長谷川さん考案の「酒蒸しハンバーグ」です。
ただ、整理しておきたいのが、このレシピは2回バズっているという点。1回目の投稿で大きな反響があり、2回目はYouTubeを始めたタイミングで再投稿したときだったと言います。
2回目の再投稿の際には、「本当に大丈夫か?」という声が水面下でちらほら聞こえてきたそうです。そのとき本人が初めて気づいたことを、引用します。
「そうか。私にとっては合理的で違和感がなくても、普通に提案するにはずいぶんトリッキーなことをやっているのかもしれない」
CREA(文藝春秋)インタビューより
そこで投稿されたのが、「おいしいので信じてください」という一文でした。
この投稿をきっかけに、「信じているぞ」という言葉へ派生していったと言われています。あの流行語の直系には、本人のこのひと言があったわけです。
ここで忘れてはいけないのが、「騙されたと思って作ってみてください」という定番の表現を、あえて使わなかったこと。その理由を、本人はこう語っています。
「わざわざ材料を買って、限られた時間のなかで作るんだから、そもそも騙されたくはないだろうって。」
CREA(文藝春秋)インタビューより
この一節を読んだとき、僕は少しウルッとしてしまいました。
「信じてください」の裏には、読者への誠実さがちゃんとあったんですね。流行語の発端には、こういう小さな思いやりが隠れているものです。
なぜ流行したの?レシピの“独特すぎる工程”が理由
豆腐としらす、小松菜の炊き込み。炊く時少しドキドキするビジュアルになってしまうのですが大丈夫です。予熱だけで火を通した小松菜の鮮やかな苦味、香り、身体の細胞が喜ぶようなおいしさ…!水分の抜けた豆腐としらすの味わいもいい。栄養満点•これさえあれば、という安心感にも心が救われます。 https://t.co/za0azIkcaK
— 長谷川あかり (@akari_hasegawa) November 10, 2025
なぜ、ここまで流行したのでしょうか。理由は、いくつかに分けて考えられます。
第一に、工程が予想外であること。
FNNの報道では、オリジナルレシピが意外な食材の組み合わせであることが流行の背景として紹介されています。常識を外す手順に、SNSを見ている人たちが驚かずにはいられなかったようです。
第二に、完成図が見えないからこそ、作る側に「賭け」のような感覚が生まれること。そのため、レシピどおりに進めるには「信じる」という言葉がどうしても必要になるわけです。
象徴的なのが、炊飯器に豆腐をそのままドンと入れる「丸ごと豆腐の炊き込みごはん」。
全国大学生協連のインタビューでは、長谷川さんの投稿を引用して、炊飯器に豆腐を入れた写真とともに「信じてるぞ」と投稿するポストをたくさん見た、と紹介されています。
しかも、そのあと「無事に完成した」という報告もいくつも上がったそうです。本人も「わたしのレシピには『信じる』工程が必要なんだ!ということは認識していました」と話しています。
第三に、時代の空気の変化です。本人は、ここ数年で「社会の空気が少しずつ『自分のために料理を作る』という方向へ向かっているのかな」と分析しています。
さらに、こうも語りました。
「『信じている』という言葉は、味の想像がつかないレシピに挑戦して、実際に食べて答え合わせをするという、すごく自分軸のある行動だと思うんです」
CREA(文藝春秋)インタビューより
また、本人はこれまで「ご自愛」「いたわり」といった言葉を使ってきましたが、セルフケアという概念を持つ人にしか響かない、人を選ぶ言葉だったと気づいたと言います。
「信じているぞ」はそれを飛び越えて、「料理って面白いかも」と思える層へ届いたようです。
選考委員会も「手間を抑えながらも満足感のある家庭料理のレシピ」と紹介していて、決して手抜きではない点も評価されています。
全国大学生協連のインタビューでは、この一連の投稿が「考察を楽しむ文化」にも近いと語られています。言葉の広がり方が、ネット文化とも噛み合っていたということなんですね。
うちの妻もフルタイムで働いているので、我が家の平日の夕食は、まさに「賭け」の連戦。完成図が見えないレシピに挑むあの感じ、分かります(笑)
流行語大賞の候補に選ばれた今
あかり、信じてるからな… https://t.co/WFHBTA7f7T
— りんりん🍑🤍💛 (@mof2rin2) November 17, 2025
2026年11月5日午後2時、「現代用語の基礎知識選 2026 T&D保険グループ新語・流行語大賞」のノミネート30語が発表されました。候補の一覧で2番目に名前が並んだのが、この言葉です。
なぜ候補に入ったのか。選考委員会のコメントは、こうです。
「料理家・管理栄養士の長谷川あかり氏が発信する、手間を抑えながらも満足感のある家庭料理のレシピが話題に。レシピ本も次々に刊行。レシピ再現に独自の工程が含まれることもあり、SNSでファンが不安と期待を込めて投稿する言葉がこれ」
日刊スポーツより
トップテンの10語と大賞は、12月1日午後2時に発表される予定です。表彰式も同日午後2時から、東京會舘で開かれます。今後どうなるかは、まだ誰にもわかりません。発表が楽しみですね。
「あかり」こと長谷川あかりってどんな人?

管理栄養士の長谷川あかり:本の話より
ここで、「あかり」の正体を簡単に整理しておきます。
長谷川あかりさんは、1996年1月5日生まれ、埼玉県さいたま市出身。2026年11月現在の年齢は、30歳です。10代はNHK『天才てれびくんMAX』にてれび戦士として出演していました。
2018年に結婚を機に芸能界を引退したあと、短期大学に入学。さらに2020年に4年制大学へ3年次編入し、2022年3月に管理栄養士の資格を取得しています。
現在は料理家としてX(旧Twitter)を中心にレシピを発信し、SNSの総フォロワー数は149万人を超えるそうです。日本テレビ系列『キユーピー3分クッキング』の土曜日にも、講師を務めています。
子役から管理栄養士、料理家へという、異色の経歴の持ち主なんですよね。詳しい経歴と学歴はコチラの記事にまとめています↓
世間の反応やSNSの声

長谷川あかり公式インスタグラムより
SNSの反応で目立つのが、実際に「信じて」作って「無事に完成した」という報告です。
前述のとおり、炊飯器に豆腐を入れる投稿から始まって、作り手がどんどん増えていく様子そのものが話題になりました。
該当の酒蒸しハンバーグの投稿は、報道時点で2億を超えるインプレッションを記録しています。数字としても、かなりの規模ですよね。
一方で、賞の候補として名前を初めて見た人からは、一部で首をかしげる声もあったようです。
- 「こんな言葉初めて見た」
- 「『あかり、信じてるからな』って本当に流行ってるの?」
知る人ぞ知る言葉が、候補入りをきっかけに一気に外へ出た――これが現状の整理になります。広がりの真っただ中なので、受け取られ方もまた変わっていくかもしれませんね。
まとめ:『あかり、信じてるからな』は“レシピを信頼する”という合図
最後に、この記事のポイントを3つに絞って整理します。
- 意味は「不安と期待」。出来上がりを想像できない工程に挑む、作り手側の合図
- 元ネタは酒蒸しハンバーグ。「そもそも騙されたくはないだろう」という本人の誠実さから「おいしいので信じてください」が生まれた
- 先に広まったのは「信じてるぞ」。「信じてるからな」は派生形で、形は変わっても中身は同じ信頼の言葉
レシピを信じることは、作り手を信じることでもある、ということなんですね。12月1日のトップテン発表では、結果がどうであれ、この言葉が生まれた理由は変わりません。
僕は「日々コツコツ」をモットーにしていますが、信じて積み重ねたことが形になる話は、いくつあってもうれしいですね。
発表まで、楽しみに待つことにしましょう!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。



コメント