
今回の『秘密のケンミンSHOW』では、広島のソウルフード『ちから』のうどんが紹介されます!
広島の「ちから」と言えばなんと「うどん+和菓子」!
僕も仕事で広島にしばらく行っていたことがあるのですが、このちからさんのうどんの優しいお出汁と食後の和菓子が合うんですよね!
今日はこの広島のソウルフード「ちから」さん、どんなお店?出汁のこだわりと和菓子、え?和菓子?そしてオススメについて紹介したいと思います!
広島に行く機会がある方も、いつかオンラインでその味を試したい方も、「うどん+和菓子」という「ちから」ならではのスタイルにちょっとワクワクしてもらえたら嬉しいです。
広島のうどんチェーン『ちから』ってどんなお店?
ちからは、広島市を中心に展開する “うどん・中華そば・和菓子” のチェーン店。
創業は1935年(昭和10年)で、広島市本通1丁目に「うどんと和菓子の店」として始まったのがスタートです。
その後、戦争の影響で一時店舗が閉じられた時期もありましたが、1951年に鉄砲町で再開。
今では市内を中心に数十店舗を展開する地域密着型ブランドになっています。
“うどん屋”というだけでなく和菓子を扱っていたというのが、ちかららしさの第一歩。
看板には「うどん・そば・丼」のメニューのほか、和菓子・むすび・いなりが並んでいることもあります。
だから「今日は和菓子も買って帰ろうかな…」なんて気分になれるのが、ちからのいいところです。
広島のうどんチェーン『ちから』 こだわりの出汁と麺と和菓子!?
ここが僕が特に注目するポイントです。「ちからに来たらこの部分を味わってほしい!」というところを紹介します。
出汁へのこだわり
ちから公式が「利尻昆布+複数の削り節」を使って出汁をとっている旨を公開しています。
しかもたった1人の“出汁職人”が27店舗分の出汁を製造しているというから驚きです!
この出汁職人さんのおかげで、どこの「ちから」でも美味しいうどんが食べられるというわけですね!
さらに、兵庫県たつの市の老舗醤油メーカーによる「専用そばかえし」を使っており、「出汁の香りと味わい」をきちんと感じられるように設計されているようです。
出汁を商品化(小売り出汁パック)していたり、「出汁の味を大事に」という姿勢が随所に見えたり。
僕なんか、ちからのうどんをすすって「うわ、このつゆうまいな…」としみじみ思うことが多いです。
柔らかめの麺&地元仕様の“やさしい味わい”
広島で長く愛されてきた背景から、麺の茹で加減もその地域の“うどん文化”に根ざした仕様になっているようですね。
例えば「讃岐のようなガシッとしたコシではなく」「ほどよいやわらかさ」というレビューも見られます。
関東出身の僕自身、「あ、今日はガツンとコシ重視!って気分じゃないけど、ほっとするうどん食べたい」って時にちからがちょうど良いなと感じます。
和菓子・むすびも併設という異色の業態
ここが“ちからならでは”のポイント。
創業当初から和菓子を扱ってきた歴史があるため、和菓子屋としてのルーツが実はしっかりあります。
たとえば「ちから」の和菓子紹介ページには「もともとは『力餅』というまんじゅう屋がルーツです」と記されています。
つまり、うどんと和菓子という異なるジャンルを「一つの店で楽しめる」という形を昔から確立してきたわけです。
和菓子屋としてのルーツがある店が、「軽くうどんも」という食事に応えるスタイルを取り入れた、とも言えるでしょう。
なかなか面白いなりたちですよね!
広島のうどんチェーン『ちから』なぜうどん屋さんで和菓子??
さて、もう少し掘り下げて「なぜ“和菓子”も一緒に出しているのか?」を見ていこうと思います!
ルーツが餅/和菓子屋だったから
ちからのルーツは、兵庫・大阪方面で「饅頭/餅」を扱っていた和菓子屋「力餅」で修業を積んだ創業者が広島で“うどんと餅”の店を立ち上げたというストーリーがあります。
そのため、和菓子を扱うのは“後付け”ではなく、むしろ創業時からの柱だったと言えます。
「うどんと和菓子を一緒に食べる文化」を育てたいという意図
さらに、ちからは2019年、6月10日を「うどんと和菓子をいっしょに食べる日」として一般社団法人・日本記念日協会に認定登録しています。
このことから、「うどんだけでなく和菓子も一緒に楽しむ」という食文化を、広島の人だけでなく全国に知ってほしいという思いがあるのだなぁと感じますね。
食事+甘味という“完結感”を提供するため
想像ですが、和菓子屋の延長としてうどんを出すというよりも、「食事(うどん)を楽しんだあと、甘味(和菓子)でゆるっと一息つく」、そんな“暮らしの中のワンシーン”を意識しているのではないでしょうか。
実際、和菓子紹介ページには「おはぎ」「わらび餅大福」などが並び、テイクアウトや食後の買い物としても利用されていることが紹介されています。
つまり、「うどんを食べたら終わり」ではなく、「和菓子も一緒に」という流れを自然に生み出しているんですね。
広島のうどんチェーン『ちから』関東のうどんと何が違う?
さて、「ちから」と例えば関東のうどんチェーンを比べると「お、これ違うな」という点があります。もちろんチェーン店それぞれで味・スタイルは異なりますが、地域の傾向として「こういう風に違う」ことが多い、という観点から整理してみます。
地域差に関して
関東のうどん屋チェーンでは、「醤油の色が濃いめ」「鰹節の風味が前に出る」「出汁よりもつゆ(濃さ・味わい)で勝負」みたいな傾向がありますよね。
一方で、西日本側(広島・関西圏含む)では、「昆布の旨味を活かす」「淡口醤油に近い淡い色のつゆ」「出汁のベースをしっかり作る」ことが好まれる、という話をいろんな飲食関連解説で見ます。
『ちから』のポジショニング
ちからでは、まさに「昆布+削り節」「専用かえし」という形で“だしを重視した味づり”をしており、これは関東の「濃口・鰹節強め」の方向とはやっぱり違いますよね。
言い換えれば、ちからのつゆは「力強いけどしゃばしゃばじゃない、でもどっしり“醤油”が前に出てるわけでもない…ほっとできるだしの余韻」が感じられるんです。
これを“やさしい味わい”と表現する人も多いです。
個人的体験&感想
思うに、関東のうどんチェーンを「ピーン!」とした味(コシが強め、つゆがキレる)と例えるなら、ちからは「ふんわり抱きしめてくれる味」みたいな感じです(伝わるかな…笑)。
例えば「かけうどん」で麺をすすったとき、つゆがシュッと来るのではなく「お、いい出汁でてますなぁ…」と体が和む感じ。
「今日はそれほどガッツリじゃないけど、体にしみる一杯が欲しいな」という時には、ちからは最適。
特にちょっと寒くなってきたかな?という頃にあったかいちからのうどんを食べるとホント沁みるんですよね。
広島のうどんチェーン『ちから』のうどんオススメの楽しみ方
「ちから」に行く機会があったなら、ぜひ次のように楽しんでみてください。
- 定番中の定番で「かけうどん」を頼んで、まずはだしの香りと味を素直に味わってみる。余計なトッピングなしでシンプルに。
- 季節なら冷たいぶっかけメニューもあって、そういう時期には“だし+冷たい麺”でスッキリといただくのも◎
- 一番人気のうどんは「肉うどん」とも言われていますので、注文に困ったときはコレ一択で!
- 食後に和菓子をテイクアウト…たとえばおはぎや大福など。うどんを腹八分目で終えて、甘味で“もうちょい”というのが鉄板パターン。
関東系のうどん屋に慣れている方は、「コシが弱い」「つゆが薄い」と感じるかもしれませんが、それを「やさしい味わい」「だし重視の味」と捉えて、あえて“ちから流”を楽しんでみると、意外にハマると思います。
広島のうどんチェーン『ちから』まとめ
というわけで、広島のうどんチェーン「ちから」について、どんなお店?出汁のこだわり+和菓子、関東のうどんと何が違う?について見てきました。
いかがだったでしょうか?
- 広島に長く根付いた、うどん+中華そば+和菓子のハイブリッドなチェーン。
- 昆布と削り節を大事にした“出汁重視”の味づくり。つゆも、どこか“和の味”を感じさせる暖かさ。
- 和菓子を扱う理由も、ルーツが和菓子屋であったことや「うどんと和菓子を一緒に食べる」文化を大切にしてきたことに由来。
- 関東のうどんチェーンとは“出汁の方向”や“麺のゆるさ”などで明らかな違いがある(とはいえどちらが良いかではなく“好みの違い”として楽しむべき)。
- 地元の人に「帰ってきたな」と感じさせる味、というレビューもあるほど、日常に溶け込んだ存在。
- 僕的には、「今日はちょっと“肩の力抜いて”、美味いうどんを食べたい」と思ったときにぴったりの選択肢です。
もしあなたが「広島に行ったら何を食べようかな?」と迷っていたら、ちからは「うどん」というジャンルを超えて“その土地の食文化を感じる味”としておすすめです。
そして、関東から食べに来たなら、「あ、味の方向が違うな」と感じるその違和感もまた楽しめると思います。
近いうちにちからで温かいうどん+和菓子のセットを試してみてはいかがでしょう?
「また来たくなる味」だと、確信しています!
今日もありがとうございました!

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